客室清掃の仕事の中でよく見る事のあるチェッカー業務という仕事。
何をしているのか今回は詳しく解説していきたいと思います。
この記事でわかる事
・チェッカー業務の内容
・チェッカー業務のやり方
チェッカー業務とは?
ポイント
部屋の最終点検
清掃の不備や入れ漏れの確認
ホテル側からの指示をフロアのメンバーに伝える
これが一般的なチェッカーと言われる人達の仕事です。
メイドさん達が仕上げてくれた部屋の最終点検に入って、不備や不足物がないか確認をしつつ、拭き忘れた所や取り忘れた清掃具がないか、お客さんを通せる状態かなどを細く見ていきます。
もしかしたら違う所もあるかもしれないですが、ホテル側からの指示をメイドさん達に伝えるのもチェッカーの仕事ですね!
だから、僕のいるホテルではチェッカーという言い方ではなく、フロアチーフと言ってます。
フロアの進捗具合や、優先する部屋、時間指定のかかってる部屋などを見ながら人を動かしていくので、見た感じ楽そうに見えることもありますが、とても疲れるんですよね。
それに、清掃された部屋をチェックするので、一通りの清掃は自分も覚えなくてはなりません。
そうじゃないと、見落としやすいポイントやアメニティーの配置などは覚えられないし、ちょっと配置が違う場所など気付きにくいんです。
チェッカー業務の内容
チェッカー業務の内容は以下の通りです。
ポイント
- ゴミの撮り忘れがないか
- 髪の毛が落ちてないか
- 部屋のニオイは問題ないか
- 机は綺麗に拭かれているか
- バスタブやシャワーブースに水滴や水垢が残ってないか
- グラスに指紋や洗い残しがないか
- 適切な数のタオルやアメニティーがセットされているか
- 鏡は綺麗に拭かれているか
- 掃除機のかけ忘れた箇所はないか
- テレビのチャンネルや音量は適切か
- 断球や備品の不備はないか
- ベッド下に何か落ちてないか
- エアコンの温度は適切か
- トイレに洗い残しはないか
- トイレットペーパーの残量は適切か
- ノーティスやステーショナリーの種類や数は適切か
- ホコリは残ってないか
ざっと挙げただけでも、これぐらいのチェック項目は絶対にあります。
全て書いちゃうと数が凄い事になるので割愛しますね!
この多項目のチェックを1部屋ごとにしていくので、仕事が楽という事は絶対にないんですよね。
清掃の綺麗なメイドさんだとチェックの時間も短くて済むんですが、中には清掃が適当な人もいて、そういう人がいるフロアに配置されると地獄でしかないですね。
「あっちも拭かれてない」
「これも入ってない」
「位置が全然違う・・・」
なんて事はザラにあるんですよね。
だから、チェックにかかる時間もまちまちで、綺麗な部屋5分ほど。
はちゃめちゃな部屋に当たると15〜20分ぐらいはかかります。
この点検時間も考慮しながら清掃を進めていくので、体力も知恵も意外とバリバリ使うんですよ。
同じフロアで固定されればメイドさんのクセも掴めてくるので、その分点検の時間は削減できるんだけど、どうにも清掃業界は人手不足が激しくて、フロア固定なんてまず無い。
そこが難儀なところですが、やってみるとやりがいのある仕事だなーと思えます!
チェッカー業務の大変なところ
「部屋の点検だけだから楽でしょ?」
ってたまに言われたりするんですが、僕の答えは「じゃあ代わりにやってくれ」です。
一部のメイドさんに限りですが、チェッカーは楽だと思ってる人がいるんですよね。
確かにチェック業務が始まるとメイドさんほど動く事もないですが、その前は普通に清掃なりベッドなりをこなしてるし、ヒドイ時だと一人で6フロア掛け持ちして70部屋近くチェックするんです。
もうね、終わった頃には燃え尽きてますよ。
色々と。
高級ホテルだとチェックもかなり細くするし、チェックしてる間に他の部屋で遅延が出たら、そこを手伝いに行かなきゃならんし、思ってるほど楽な仕事ではないんです。
だからもし、これからチェッカー業務を任されようとしている人がいるなら、肝に銘じておいてください。
凄く大変な仕事をしているんだから、何を言われても堂々としてましょう!
チェッカー業務って誰でもできる事じゃないですし、向き不向きがめちゃめちゃ出ます。
指示も出さなきゃいけない、注意もしなきゃいけない、ホテル側に意見することもあります。
それをさせても問題がないという会社からの判断で選ばれた訳なので、自信を持ってチェッカー業務をやっていきましょうね!
まとめ 客室清掃のチェッカーってどんな仕事?
イメージしてた仕事と違うと思うこともあるかもしれないですし、完璧を求められる仕事だと思われがちですが、60点で仕上げた部屋を85点でホテルに返す仕事だと思っていただければ幸いです。
まぁこの85点にするのが大変だったりするんですけどね。
もしこれからチェッカーの仕事をするのであれば、萎縮せずにガンガン突き進んでいきましょう!